コンセプト
○実力の開きやすさ
歴史的経緯や、ギャンブルとして使われてきた麻雀の象徴だとか、
そういったものは考慮せず、
むしろ雀荘のルールに近いものが多いほうが普及させ易い為、
ルールをいたずらに複雑にせず、競技性を下げないものは採用していく。
○時間効率
我打麻将氏の2008年の研究によると、
半荘戦と東風戦では、半荘戦のほうが平均順位の中心からのずれが1.38倍大きい、
つまり約√2倍実力差が開きやすいとされている。
一方で、東風戦は、おおむね半荘戦の2倍の試合を消化できる。
試合数の消化が半分の場合、信頼区間の上限下限はおおむね√2倍になるため、
東風戦と半荘戦での時間効率の差はない、という仮説が立てられる。
(このへんの数学的おかしさはつっこまないでーーいやwm氏みたいに知識のある人につっこまれるならいいけど文系は話をややこしくしないでね)
それでは東風戦と半荘戦の違いとはなんだろうか。
馬、丘はローカルルールや新章ルールでは自由に設定できるため、本質的な問題ではない。
聴牌連荘などの要素も東風・東南とは独立に設定できる。そもそも新章ルールに親や連荘の概念はない。
最も本質的な違いは、オーラスの順位戦が多く経験できるのが東風戦だということだ。
確かにオーラスの順位期待値計算は複雑であり、東1局平場のような状況を繰り返すより
多くの判断力が必要となり、実力が開きやすいといえる。
しかし、ダンラスで最下位などといった場合、極めて低確率でできる大物手にひたすら賭ける
運ゲーに頼るしかなくなり、そこには微妙な状況の高度な判断力などは必要なく、
たいして実力差の出ない決め打ち・鬼ヅモ頼りの運ゲーになってしまう。
新章麻雀では素点も重要な評価基準とするつもりだが、順位点の要素も大きいし、
何よりアガラスは場を白けさせる。
また、東南戦は一試合が長引くし、トビや天辺がない場合、序盤で沈んだダンラスは
極めて低確率の逆転にかける退屈な展開となるが、トビや天辺といった要素がある場合、
東風戦より早く終わる。よって、連荘や持ち点などの要素をすべて統一し、トビや天辺も
同じ点数で存在する場合、東南戦のほうが時間効率がよい。
また南入あたりから徐々に順位を意識したうち方に出来て、東風戦のようなジェットコースターではない。
新章麻雀は、これらのうち良き要素の折衷を目指した。
12盤制という
東南戦よりもやや長い程度の試合だが、トビや天辺に達しやすいシステムこれが理想と思われる。大差が開けばすぐに試合終了となるので、
点差の開いたプレイヤーが、実力の開かない・・・ダントツの早アガリベタオリや、
ダンラスの高得点賭けでいたずらに時間を浪費することはない。
勝利確率が極めて高くなった時点でみなし勝利として次の試合に行くので、勝率99%の試合でも最後までやるトビ天辺なしに比べ、極めて時間効率がいい。
点差にあわせた順位狙いの打ち方の変化以前の問題として、、勝率99%の試合をわざわざ最後までやるのは時間の無駄であり、仮に全員が決め打ち鬼ヅモ狙い運ゲーに徹して逆転できたとしても、そんなものは平均順位に実力が反映されにくくなるノイズにすぎない。
よって、
天辺とトビは競技ルールに絶対に必要である。
日本麻雀でもこれは同じだ。是非各麻雀団体には一発裏なし天辺トビありルールを普及させてもらいたいものだ。
もともとが長い分、このショートカットの効果が東風戦などと比べ物にならず効き、有意な実力差が最高の時間効率でつくようになるはずだ。
また、局こそ長いものの常に天辺やトビを意識するため、序盤の東1平場のような退屈さが長続きすることもない。特にダンラス救済やダントツ包囲を意識した戦いができ、
単なる自分の得点効率以上の複雑な要素が生まれることで、実力差が開きやすくなる。
オーラスまで続いた場合、ダントツとダンラスがいる二位争いとか、
ダントツと二位の争いを熱いダンラスのアガサンに蹴られるとかいった自体は減り、
比較的接近した点数同士での、順位期待値の繊細な勘定が必要となる。
極端な点差があればいちいち順位期待値を求めなくても、「できることをやって素点稼ぐ」
「目の前のやつひとりだけ抜く」などと簡単に決まってしまうが、点差の少ないときのみ
オーラスがあることで、必ず、実力差の出やすい、細かい順位期待値計算が出てくる。
現実の雀荘に近く、数学的根拠もあるルールとして以下のものを提唱している。
25000点持ち、30000点返し ゴットー
トビは0点「未満」でトビ、-1万点以下は清算せず
天辺は60000点「以上」、8万点以上は清算せず
連荘なしの12盤制、
焼き鳥・チップなどは競技性に関係ないのでない。
ウマ、丘の値は試合の長さや大会の目的などにより変えられる。
天辺の点数はいまだに議論中である。
単位互換表
日本 半荘 圏(場、風) 局 巡
中国 局 圏 盤 輪
新章 試合 圏 盤 巡
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